所要時間:約60分
遊歩道コースより、少し傾斜はありますが、こちらも初心者や散策を楽しみたい方にオススメできるコースです。剣山ならではの豊かな植物や心地よい風を楽しみながら登ってください。
登山道の途中には、『天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ』と伝えられている「大剣神社」があるので、ぜひ、立ち寄りましょう。剣山を訪れる人の中には、「この大剣神社に参拝するのが大きな目的」という人がいるほど、ご利益をいただけるパワースポットです。また、そこから少し下ったところには、『病気が治る若返りの水』という云われもあり、日本の名水百選にも選ばれた「御神水」が湧き出ています。この場所から、空を見上げると、御神体である大剣岩がそびえるように佇んでおり、その姿はまさに圧巻です。
ここまで登ると、「剣山本宮」のある頂上はすぐそこです。
所要時間:約40分
尾根道コースは、剣山山頂までの最短コースです。遊歩道コースや大剣道コースと比べると少し急な山道ですが、剣山は上級コースでも比較的登りやすくなっています。階段なども多いので、足腰を鍛えている方にはもってこいのコースと言えるでしょう。
リフト乗り場の西島駅から少し登ったところには、「刀掛けの松」があります。ここは、安徳天皇が山頂に宝剣を納めた際に休んだ場所と言われており、その際、宝剣を持ち続けている家来をねぎらって刀を松にかけるようにと声をかけたことからその名が付いたとされます。
「刀掛けの松」は、3つのコースの合流地点です。まっすぐに進むと尾根道コース、右に行くと大剣道コースの途中にある「大剣神社」へ向かい、左に進むと、修行道の行場に続いています。尾根道コースは、急な坂道が続きます。体力に合わせて進んでください。
所要時間:約90分
剣山の中では、最も難関と言われる「行場・不動の岩屋」を通るコースです。体力と装備に充分に配慮し、心して挑んでください。尾根道コースの途中にある「刀掛けの松」を左に曲がり進みましょう。
険しい行場ですが、そこに到着するまでは、他の3つのコースとは違い、沢の流れやブナの木、多くの高山植物など、剣の森を堪能できるところでもあります。なかでも、宮尾登美子の『天涯の花』がきっかけで知られるようになった、キレンゲショウマは人気の花です。
行場の「不動の岩屋」についたら、狭い入口からはしごを降りて岩の割れ目に入っていきます。急な岩場で滑りやすい上、暗い洞窟なので注意が必要です。中は冷気が漂い、水の流れる音が響きます。しかし、その水源が何処であるのかは未だに解明できていません。行場には、他にも「おくさり」で降りる道や「胎内くぐり」「蟻の塔わたり」など、変化があり上級者には手応えのあるコースです。